レジストラ（Registrar）は、インターネット上のドメイン名を登録・管理する組織や企業です。ドメイン名を取得する際には、レジストラを通じて登録手続きを行います。

レジストラの主な役割は以下の通りです。

1. ドメイン名の登録: レジストラは、利用者が希望するドメイン名の登録手続きを行います。利用者は、レジストラに対して希望するドメイン名を申請し、登録手数料を支払います。レジストラはこれに応じてドメイン名の登録を行います。
2. ドメイン名の管理: レジストラは、登録されたドメイン名の情報を管理します。ドメイン名の所有者情報やDNS設定など、関連する情報を保持し、必要に応じて変更や更新を行います。
3. WHOIS情報の提供: レジストラは、登録されたドメイン名に関連するWHOIS情報を提供します。WHOIS情報には、ドメイン名の所有者情報、登録日時、有効期限などが含まれます。これにより、他のユーザーや組織は、ドメイン名の所有者や連絡先情報を確認できます。
4. 支払い処理: レジストラは、ドメイン名の登録や更新に対する支払い処理を行います。利用者は、登録手数料や更新料などをレジストラに支払うことで、ドメイン名の利用を維持することができます。

レジストラは、ICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbers）やそれに準拠した登録管理機関として認定される必要があります。ICANNは、インターネット上のドメイン名システムの運営を管理し、ドメイン名の登録や管理に関する基準を策定しています。

なお、レジストラとは異なる役割として、ドメイン名を実際に運用するためのDNSサーバーを提供するレジストリ（Registry）も存在します。レジストリは、特定のトップレベルドメイン（TLD）に対して管理権限を持ち、そのTLDに関連するドメイン名の登録やDNS設定を行います。レジストラとレジストリは、ドメイン名の取得や管理において協力して働きます。