プロキシ（Proxy）は、クライアントとサーバーの間に立ち、クライアントのリクエストやサーバーのレスポンスを中継する役割を果たすサーバーです。プロキシは、ネットワーク上での通信を制御・監視するために使用されます。

プロキシの主な目的は、以下のような機能を提供することです。

1. 匿名性の提供: クライアントがプロキシを経由して通信することで、クライアントのIPアドレスやその他の識別情報を隠すことができます。これにより、ユーザーのプライバシーを保護したり、ウェブフィルタリングを回避したりすることができます。
2. キャッシュ機能: プロキシは、クライアントからのリクエストに対してキャッシュされたデータを提供することができます。これにより、サーバーへの負荷を軽減し、応答時間を短縮することができます。
3. セキュリティ機能: プロキシは、セキュリティポリシーに基づいて通信をフィルタリングし、悪意のあるコンテンツや攻撃から保護することができます。例えば、不正なウェブサイトへのアクセスをブロックしたり、ウイルスやマルウェアの検出を行ったりすることができます。
4. アクセス制御: プロキシは、組織内のネットワークリソースへのアクセスを制御するために使用されます。特定のウェブサイトやコンテンツのブロック、特定のプロトコルの制限、ユーザー認証の実施などが可能です。

プロキシは、企業内のネットワークやウェブブラウジングの制御、セキュリティ強化、パフォーマンスの向上などに広く活用されています。さまざまな種類のプロキシが存在し、それぞれ異なる目的や機能を持っています。一般的なプロキシの種類には、ウェブプロキシ、リバースプロキシ、透過プロキシ、匿名プロキシなどがあります。