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ステートフルフィルタリング

ステートフルフィルタリング(Stateful Filtering)は、ネットワークセキュリティの手法の一つで、パケットフィルタリングを行う際にパケットの状態(ステート)を考慮する方法です。従来のパケットフィルタリングは、パケットのヘッダ情報(送信元・送信先IPアドレス、ポート番号など)だけを単純に比較してフィルタリングを行っていましたが、ステートフルフィルタリングではさらに深いレベルでパケットを解析し、セッションの状態を把握します。

ステートフルフィルタリングは、以下のような特徴を持ちます。

  1. コネクションの追跡: ステートフルフィルタリングでは、パケットの送信元と宛先の関係を追跡し、セッションの状態を管理します。例えば、TCP/IP通信の場合、パケットのシーケンス番号やACK(Acknowledgment)番号を確認して、正当な通信かどうかを判断します。これにより、パケットが特定のセッションに属しているかどうかを判別し、不正なパケットや接続をブロックすることができます。
  2. パケットのフィルタリング: ステートフルフィルタリングでは、単純なヘッダ情報だけでなく、パケットのペイロード(データ部分)も解析してフィルタリングを行います。例えば、特定のプロトコルの制御情報やアプリケーション層のデータを確認し、不正なコマンドや悪意のあるパケットを検出することができます。
  3. 状態の保持: ステートフルフィルタリングでは、セッションの状態を保持するためのテーブルやデータベースを使用します。これにより、セッションが正常に終了するまでの間、関連するパケットを正当なものとして認識し続けることができます。

ステートフルフィルタリングは、ファイアウォールやルーターなどのネットワーク機器に実装されることが一般的です。セッションの状態を把握することで、より高度なセキュリティポリシーを実現し、不正なアクセスや攻撃からネットワークを保護します。

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