- カテゴリー・タグ・著者・日付ごとのアーカイブページを管理
- 特定のテンプレート(category.phpやtag.phpなど)がない場合に適用される
- 投稿を整理し、訪問者が情報を探しやすくする
- デザインや表示形式を工夫することで、より見やすいサイトにできる
【ホームページ制作辞典】archive.phpの役割について
目次
archive.phpの役割について知ろう
WordPressでブログやニュースサイトを運営する際、カテゴリーごとや年月ごとに記事をまとめて表示したい場合があります。そのときに重要な役割を果たすのが「archive.php」というテンプレートファイルです。
archive.phpは、カテゴリー・タグ・著者・日付ごとに分類された投稿の一覧ページを表示するために使用されます。
今回のコラムでは、archive.phpの基本的な役割や適用条件、カスタマイズ方法について詳しく解説します。
archive.phpとは?
archive.phpは、WordPressの「アーカイブページ(記事一覧ページ)」を表示するためのテンプレートファイルです。具体的には、以下のような種類のアーカイブページで使用されます。
カテゴリアーカイブ
特定のカテゴリーに属する投稿を一覧表示するページ。
例
https://example.com/category/news/
「news」というカテゴリーに属する記事を一覧表示。
タグアーカイブ
特定のタグが付いた投稿を一覧表示するページ。
例
https://example.com/tag/wordpress/
「WordPress」というタグが付いた記事を一覧表示。
著者アーカイブ
特定の投稿者(ユーザー)が書いた記事を一覧表示するページ。
例
https://example.com/author/john-doe/
「John Doe」というユーザーが投稿した記事を一覧表示。
日付アーカイブ
特定の年月に投稿された記事を一覧表示するページ。
例
https://example.com/2024/02/
2024年2月に投稿された記事を一覧表示。
このように、archive.phpは、さまざまな条件で投稿をグルーピングし、一覧ページを表示するためのテンプレートファイルです。
archive.phpの優先順位と適用条件
WordPressには「テンプレート階層(Template Hierarchy)」と呼ばれるルールがあり、アーカイブページにはarchive.php以外にもより優先されるファイルが存在します。
アーカイブの種類 | 優先されるテンプレートファイル |
---|---|
カテゴリー一覧 | category-{slug}.php → category-{ID}.php → category.php → archive.php |
タグ一覧 | tag-{slug}.php → tag-{ID}.php → tag.php → archive.php |
著者一覧 | author-{nicename}.php → author-{ID}.php → author.php → archive.php |
日付一覧 | date.php → archive.php |
例えば、「ニュース」カテゴリーのアーカイブページを作成する場合、category-news.phpというテンプレートファイルがあると、それが優先されます。しかし、特定のカテゴリー専用のテンプレートを用意していない場合は、category.phpやarchive.phpが適用されます。
archive.phpの役割と活用方法
記事をカテゴリーごとに整理する
ニュースサイトやブログでは、archive.phpを活用することで、カテゴリーごとに記事を一覧表示し、訪問者が求める情報を見つけやすくすることができます。
タグによる記事の関連付け
タグアーカイブページを適切にデザインすれば、読者が関心のあるテーマの記事をまとめて読むことができます。
著者ごとの投稿を一覧表示
複数のライターが執筆するサイトでは、著者アーカイブを用意することで、各ライターの執筆記事を一覧で表示できます。
年月別に投稿を整理
年月ごとのアーカイブページを作成すれば、過去の記事を振り返ることができ、読者にとって便利なナビゲーションを提供できます。
archive.phpの適切なカスタマイズ方法
ページごとに異なるデザインを適用
archive.phpを汎用的に作ることもできますが、カテゴリーやタグによって異なるレイアウトを適用すると、より使いやすいサイトになります。
例えば、
カテゴリー「ニュース」のページはリスト表示
カテゴリー「ブログ」のページはカード型表示
のように、デザインを変えると、ユーザーの利便性が向上します。
見出しやパンくずリストを追加
アーカイブページでは、どのカテゴリー・タグ・著者・日付に属する投稿なのかを明示するために、見出しやパンくずリスト(breadcrumb)を設置すると、より分かりやすいページになります。
ページネーション(ページ送り)の実装
記事が多い場合、ページネーションを設定することで、1ページあたりの記事数を制限し、読みやすい構成にすることができます。
SEO対策
アーカイブページはSEOにも影響するため、適切なタイトルタグやメタディスクリプションを設定し、検索エンジンに正しく評価されるようにすることが重要です。
まとめ
archive.phpは、WordPressのアーカイブページ(記事一覧ページ)を表示するためのテンプレートファイルです。カテゴリー・タグ・著者・日付ごとの投稿一覧ページを生成し、訪問者がコンテンツを探しやすくする役割を持ちます。
archive.phpの主な特徴
適切なカスタマイズを施せば、サイトの使い勝手が向上し、SEOにも良い影響を与えることができます。WordPressを活用する際は、archive.phpの役割を理解し、サイトに最適な設計を行いましょう。
このコラムを書いた人

さぽたん
AdvisorDirectorDesignerFront-end-engineer
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