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WordPressの固定ページが編集できない!ACFの繰り返しフィールドによる負荷を改善した事例

WordPressで「特定の固定ページだけ編集画面が開かない」というトラブルが発生することがあります。他のページは正常に編集でき、ホームページ自体も問題なく表示されている場合、原因はWordPress全体ではなく、そのページ固有の設定やデータにあるかもしれません。

今回は、WordPressの固定ページを編集しようとすると「ERR_EMPTY_RESPONSE」というエラーが表示され、編集画面を開けなくなった事例をご紹介します。

調査の結果、Advanced Custom Fields PRO(ACF PRO)の繰り返しフィールドに大量の情報が登録されており、編集画面の読み込みに負荷がかかっている可能性が高いことが分かりました。フィールドの表示設定を変更することで、正常に編集画面を開ける状態に改善できました。

今回のご相談内容

今回ご相談いただいたのは、WordPressで管理しているホームページの固定ページが編集できないというトラブルです。

他の固定ページは通常どおり編集できるものの、特定のページだけ管理画面から開くことができない状態でした。一方、ホームページを訪問する一般の方が閲覧する公開ページには問題がなく、掲載されている情報も正常に表示されていました。

該当ページには多数のPDF資料が掲載されており、資料の追加や更新を行うためには、WordPressの管理画面から編集できる状態に戻す必要がありました。

発生していた症状・エラー内容

該当の固定ページを編集しようとすると、ブラウザに「このページは動作していません」と表示され、次のエラーが発生していました。
ERR_EMPTY_RESPONSE
このエラーは、ブラウザがサーバーから正常な応答を受け取れなかった場合などに表示されるものです。

原因はさまざまで、サーバー側の処理が正常に完了していない場合や、処理中に接続が切断された場合などにも発生します。

今回の特徴は、WordPressの管理画面全体が利用できないわけではなく、特定の固定ページだけでエラーが発生していたことです。
また、公開ページは正常に表示されていたため、ホームページ全体の表示障害ではなく、該当ページの編集画面を読み込む際の処理に問題がある可能性を考えました。

原因の特定ポイント

まず注目したのは、該当ページに掲載されているPDF資料の数です。
このページでは、複数のカテゴリや項目ごとにPDF資料が整理されており、それぞれの項目に多数のPDFリンクが登録されていました。

WordPressの設定を確認したところ、Advanced Custom Fields PRO(ACF PRO)というプラグインが使用されていました。
ACF PROは、WordPressの投稿や固定ページに独自の入力項目を追加できるプラグインです。今回のページでは、その中の「繰り返しフィールド」という機能が利用されていました。

さらに確認すると、繰り返しフィールドの中に別の繰り返しフィールドが設けられている構造になっていました。
例えば、カテゴリ名を登録する項目があり、その中に複数のPDF資料を登録できるような仕組みです。
この構造自体に問題があるわけではありませんが、登録する情報が増えると、編集画面を表示するために必要な処理も増加します。

公開ページでは登録された情報を表示するだけでも、管理画面では各項目を編集するための入力欄などを生成する必要があります。そのため、公開ページが正常に表示されていても、編集画面だけが高負荷になることがあります。

今回も、大量のPDFを管理する繰り返しフィールドが、編集画面の読み込み負荷に関係しているのではないかと考えました。

実際に行った対応内容

原因を切り分けるため、ACF PROのフィールド設定を確認しました。

該当の繰り返しフィールドには「ページ送り」という機能が用意されていましたが、当初は無効になっていました。
ページ送りは、登録されている情報を編集画面上で一定件数ずつ表示する機能です。大量のデータを一度に表示するのではなく、複数のページに分けて管理できるようになります。
そこで、繰り返しフィールドのページ送りを有効にし、1ページあたりの表示件数を10件に設定しました。

設定変更後、これまで開くことができなかった固定ページの編集画面が表示され、編集可能な状態になったことを確認できました。

今回の対応では、登録されているPDF資料を削除したり、公開ページのデザインや表示内容を変更したりすることなく、管理画面側の表示設定を調整することで改善につながりました。

対応後の結果・改善点

ページ送りを10件に設定した結果、エラーが発生していた固定ページの編集画面を開けるようになりました。
今回確認できた改善点は、次のとおりです。

  • 「ERR_EMPTY_RESPONSE」が発生していた編集画面を開けるようになった
  • 大量の登録情報を一度に表示せず、分割して管理できるようになった
  • 既存のPDF資料を削除せずに対応できた
  • 公開ページの表示構成を変更せずに改善できた

ページ送りの設定変更によって編集画面が開けるようになったことから、ACF PROの繰り返しフィールドに関する読み込み処理が、今回のエラーに関係していた可能性は高いと考えられます。

ただし、サーバー側でメモリ不足が発生していたのか、処理時間の制限に達していたのかといった詳細な要因までは特定していません。

そのため、今回は「大量のフィールドを一度に読み込む処理の負荷を軽減したことで、編集画面の表示が改善した事例」と判断しています。

今回の対応から分かったこと

今回の事例から分かるのは、WordPressでは公開ページが正常に表示されていても、管理画面だけで問題が発生することがあるという点です。
特に、カスタムフィールドを利用して大量の情報を管理している場合、登録件数が増えるにつれて編集画面の処理負荷が大きくなることがあります。

また、今回のように繰り返しフィールドの中に別の繰り返しフィールドがある構造では、登録されているデータの総量だけでなく、フィールドの階層や各項目の数も影響します。
PDF資料を掲載する場合も、PDFが1ページの資料だから負荷が小さいとは限りません。PDFファイルそのものの容量とは別に、管理画面で生成する入力項目の数が負荷に関係するためです。

エラーが発生した際には、すぐにプラグインの削除やデータの整理を行うのではなく、どの画面で問題が発生しているのか、どのような設定が使用されているのかを確認することが重要です。
今回は、既存の機能を活用した設定変更によって改善できました。

同様のトラブルを防ぐために

ACF PROの繰り返しフィールドは、同じ形式の情報を複数登録したい場合に便利な機能です。
一方で、資料一覧や実績紹介など、継続的に情報が増えていくページでは、将来的な登録件数を考慮した設計が必要になります。

登録件数が多い場合には、ページ送りを利用して編集画面に表示する情報を分割する方法が有効です。ただし、繰り返しフィールドが入れ子になっている場合は、内側のフィールドにページ送りを設定できないなどの制限もあるため、構造に応じた確認が必要です。

また、今後も大量の資料を追加する運用が続く場合には、カスタム投稿タイプを利用して資料を個別に管理する方法も考えられます。
カスタム投稿タイプであれば、資料を1件ずつ登録し、カテゴリなどで分類して一覧表示する仕組みを構築できます。単一の固定ページに大量の情報を集約する方法と比べて、管理対象を分散しやすくなります。

もちろん、すべてのホームページで構造を変更する必要があるわけではありません。現在の登録件数や更新頻度、管理方法などを踏まえて判断することが大切です。

メディアプライムスタイルのサポートについて

メディアプライムスタイルでは、WordPressの保守・運用を通じて、管理画面のエラーや表示不具合など、さまざまなトラブルに対応しています。

今回のように、ホームページ自体は正常に表示されていても、管理画面で特定のページだけ編集できなくなるケースがあります。
こうしたトラブルでは、エラーの内容だけでなく、使用しているプラグインやページの構造、登録されている情報などを確認し、原因を切り分けることが重要です。

既存の設定を見直すことで改善できる場合もあるため、必ずしも大規模な改修が必要になるとは限りません。

WordPressの管理画面が開かない、特定のページだけ編集できない、カスタムフィールドの動作が重いといったお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

今後も、実際の保守対応で発生したトラブルや、その解決方法を「さぽたん日記」でご紹介していきます。

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