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全部AIに任せてサイト作った場合のデメリット
目次
はじめに
AIがホームページ制作の現場に入り込んだことで、以前なら時間や費用が大きくかかっていた作業が驚くほど手軽になりました。文章を作り、画像を用意し、デザインを組み立て、コードを書き、公開まで進める──こうした工程の多くをAIが担ってくれる時代です。誰でも短時間で“それらしいサイト”を手に入れられるようになったのは、間違いなく大きなメリットです。
しかし、その便利さに慣れていくほど、人が関わるべき部分が薄くなり、「とりあえず形は整ったけれど、なぜか心に残らない」「問い合わせにつながらない」「見た目は悪くないのに成果が出ない」といった状況が起きやすくなります。AIは優秀ですが、企業や店舗の文化、これまでの歩み、顧客との関係など、人が持つ経験や感覚までは代わりに表現できません。
ここからは、全部AIに任せてサイトを作ったときに起こりやすいデメリットを、実際の運用に近い視点で掘り下げながら紹介します。
文章が整いすぎて“誰のサイトかわからない”状態になる
AIが得意なのは、破綻のない美しい文章を素早く生成することです。読みやすく、論理的で、全体の流れも自然に見えます。それ自体は素晴らしいのですが、問題は「きれいに整いすぎて、どこの会社にも当てはまりそうな文章になってしまう」点です。
本来、ホームページの文章には、経営者の価値観、事業の歴史、地域との関わり、スタッフの日常など、人の体温を感じる要素が含まれています。こうした独自の背景はひとつの店舗や会社にしかないものですが、AIが作る文章はどうしても一般論を軸にするため、無難で薄味になりやすいのです。
読み進めるほど「このサイト、誰が作ったんだろう」という気配が濃くなり、ブランドとしての個性が伝わらず、ユーザーの記憶にも残りにくくなります。サイトは情報を届ける場所であると同時に、事業者の想いや人柄を知ってもらう場所です。その“人”の部分をAIだけに任せると、情報としては正しくても、心を動かす力が弱くなってしまいます。
誤った情報がそのまま公開されてしまう危険性
AIが作る文章は一見とても自然で、内容も整っているように見えます。しかし、文章の自然さと内容の正確さは別問題です。実際には、 AIが誤った情報を“もっともらしく”書いてしまうことがあります。これがいわゆるハルシネーションで、知らないうちに事実と異なる説明が混ざっているケースもあるのです。
ホームページには、正確性が求められる情報が多く含まれます。料金、法律に関わる案内、商品説明、資格表示、キャンセル規約、配送条件など、間違いが許されない部分です。AIが生成した文章をそのまま掲載すると、ユーザーとのトラブルや信用問題につながる可能性があります。
しかもAIは「ここは重要だ」と判断して慎重に書くわけではなく、大量のデータから「それっぽい答え」を組み立てます。そのため、細かい数字や制度、専門的な記述ほど、人間の最終チェックが欠かせません。
便利さに頼り切ると、この“確認作業”が抜け落ちやすくなり、「知らないうちに間違いが公開された状態」になってしまう危険があるのです。
デザインがテンプレート化し、差別化ポイントが消えてしまう
AIで作るホームページは、テンプレートをベースにして自動生成されることが多くあります。そのため見た目は一定の水準を保ち、崩れにくく、スムーズに制作が進みます。しかし裏側では、次第に多くのサイトが同じ雰囲気になり、独自性を出しづらくなるという問題があります。
ユーザーは、サイトを開いた瞬間に「この会社の雰囲気」を感じ取ります。ところがテンプレートが前提になると、世界観やブランドストーリー、何を大切にしているのかといった背景がページに乗りにくく、どれも似た構成や配色、内容に寄る傾向が強まります。
本来、ホームページは企業や店舗の“顔”として、他社との違いを伝える役割があります。なのに、AI任せでまとめたサイトは整っている一方で「その会社らしさ」の部分が抜け落ちやすく、ユーザーの印象にも残りにくいものになります。
とくに地域密着型の店舗やクラフト感のあるサービスでは、世界観や温度がとても重要です。デザインだけで「このお店、感じが良さそう」と伝わるケースも多いため、テンプレート主導のAI生成だけでは不十分になることがあります。
SEOの軸が曖昧になり、思うように検索結果に現れない
AIはSEOキーワードを提案したり、説明文を書いたりすることができますが、すべてを任せると検索評価が伸びない状況が生まれやすくなります。
SEOで重要なのは、単にキーワードを散りばめることではなく、「検索する人が本当に求めている情報にどれだけ応えられているか」という点です。検索意図、地域性、競合の強さ、業界の特徴、ユーザーの心理──これらを総合的に理解し、それに沿った構成を作る必要があります。
AIはデータを基に一般的な書き方をしますが、ユーザーが本当に必要としている“体験に近い情報”までは表現が弱くなります。その結果、文章は整っているのに競合には勝てず、検索しても出てこない“存在しているのに見つからないサイト”へと近づいてしまうのです。
さらにAIの文章は無難になりやすく、体験談や一次情報が欠けてしまうため、検索エンジンが高く評価する「信頼性」「専門性」の面で弱くなることがあります。SEOは単なる文章生成ではなく、戦略そのものです。その戦略づくりを人が担えないと、どれだけページ数を増やしても成果に結びつきにくくなります。
ユーザーが感じたい“安心感”や“温度”が不足する
ホームページを訪れる人は、情報だけでなく「ここに問い合わせても大丈夫か」「この店は信頼できるのか」という安心感を求めています。AIの文章はきれいにまとまっていますが、人間を相手にしたときの細かな気持ちの揺れまでは汲み取りきれません。
たとえば、初めてサービスを利用する人は、
といった「不安を解消してくれる情報」を必要とします。
AIは合理的な文章を作る反面、この“心の不安に寄り添う表現”が弱いことがあります。公式情報としては十分でも、読んだ時の安心感が不足していると、ユーザーが行動まで踏み出すきっかけが生まれにくくなります。
特に人柄や空気感が大事な業種では、サイトの文章やデザインが“なんとなく冷たい”“距離を感じる”と思われるだけで、問い合わせ数が大きく変わることもあります。AIだけでは、人の表情や優しさ、価値観の深みまでは十分に伝えにくいのです。
まとめ
AIはホームページ制作において非常に便利で、作業時間の短縮や効率化には大きく貢献してくれます。しかし、すべてを任せてしまうと、文章の個性が薄れ、誤情報のリスクが高まり、テンプレート化による差別化の難しさが生まれ、SEOの戦略が浅くなり、ユーザーが求める安心感まで欠けてしまう場合があります。
AIはあくまで“補助役”として活用するのが理想です。
ブランドの価値や店舗の空気感、サービスに込めた想いなど、人にしか表現できない部分は自分たちでしっかり作り込む。その上で、AIのスピードや効率を利用して全体を整えていく──このバランスこそが、これからのホームページ制作において最も効果的な使い方になります。
このコラムを書いた人
さぽたん
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