ホームページ制作を内製化する場合の注意点 | 制作から保守・運用まで|作って終わりにしないホームページ制作|メディアプライムスタイル

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    ホームページ制作を内製化する場合の注意点

    はじめに

    ホームページ制作を内製化する企業は近年増えています。外注費を抑えられることや、自社のペースで更新しやすいこと、担当者が深く自社のビジネスを理解していることなど、メリットが大きいからです。しかし同時に、十分な準備や体制が整っていないまま内製化へ踏み切ると、制作が長引いて公開できなくなったり、品質が不安定になったり、公開後の運用で問題が起きたりすることも珍しくありません。内製化には「自由度」と同じくらい、「責任」と「継続性」が求められるため、事前に理解しておくべきポイントが多く存在します。ここでは、ホームページ制作を内製化するときに押さえておきたい注意点を、制作前から制作後の運用まで順を追いながら掘り下げていきます。

    目的と役割が曖昧なままスタートしない

    内製化で最もつまずきやすいのは「目的が曖昧なまま制作が始まってしまう」ケースです。誰に向けたサイトなのか、何を達成するために制作するのか、問い合わせの増加が目的なのか、採用なのか、ブランディングなのかが明確になっていないと、制作を進めても判断基準がぶれていきます。制作担当者が「とりあえず会社紹介のページを作る」「デザインを整える」といった作業に終始してしまい、本来必要な情報設計やサイト構造の検討が後回しになることもあります。外注であれば制作会社が目的の整理を導いてくれますが、内製化では社内でそれを行う必要があります。最初の段階で目的を固め、それを実現するために必要なページ構成、コンテンツ、導線を把握してから制作に着手することが欠かせません。

    担当者のスキルに依存しすぎない体制をつくる

    内製化は担当者のスキルに大きく依存します。デザイン、コーディング、ライティング、SEO、更新管理といった幅広い能力が求められますが、これらすべてを高いレベルで1人がこなすのは現実的ではありません。担当者が退職した途端に何もできなくなる企業は多く、内製化が「属人化」という新しいリスクを生んでしまうケースもあります。担当者の力量に合わせて無理のない制作体制を組むこと、マニュアルや運用フローをドキュメント化して知識を共有することが大切です。たとえば、デザインだけ外注し、更新や文章作成は社内で行うといった「部分内製化」という選択肢もあります。すべてを抱えるのではなく、必要な範囲を現実的に決めたうえで進める方が、長期的に安定します。

    工数の見積もりを甘くしない

    内製化の制作プロジェクトが失敗する大きな理由は「思っていた以上に時間がかかる」ことです。ホームページ制作は多岐にわたる工程があり、素材集め、文章作成、デザイン、コーディング、テスト、修正、公開準備など、一つひとつに想像以上の時間が必要になります。特に文章作成は、社内にとって当たり前のことをユーザー目線で書き直す作業が難しく、時間を要することが多い工程です。さらに、通常業務と並行して制作を行うため、担当者の負荷が大きくなり、結果として公開予定日が大幅に遅れることもあります。内製化を成功させるためには、現実的な作業量を見積もり、作業時間を十分に確保し、スケジュールに余裕を持たせることが必要です。

    デザインを先行させすぎない

    内製化ではデザインから作り始めてしまうケースがよく見られます。しかし、デザインの前に決めるべきことが数多くあり、それを飛ばすと制作途中で方針が変わり、何度もデザインをやり直す羽目になります。サイトの構成、コンテンツの内容、ターゲット、ブランドの方向性、文章のトーン、写真の種類などを固めてからデザインに入らないと、見た目ばかりが先走って実用性が伴わない仕上がりになります。デザインはサイトの目的を達成するための「表現方法」であり、目的や導線設計が定まっていない状態で形にしても意味がありません。情報設計を優先し、デザインはその延長として自然に導かれる形で作り上げることが内製化では特に重要です。

    コンテンツ制作の難しさを理解する

    ホームページの中で最も重要なのはコンテンツです。どんなにデザインが整っていても、内容が薄いサイトは信用されません。しかし内製化の場合、このコンテンツ制作が最も負荷の大きい部分になります。自社の強みやサービス内容をわかりやすく書き起こす作業は、慣れていないと時間がかかるうえ、どうしても説明が長くなったり専門用語が多くなったりします。さらに、SEOを意識した文章を書くとなると、ユーザーの検索意図を想定しながら内容を構成する必要があり、専門的な視点も求められます。内製化するなら、文章を作る担当者が適切な情報を集められる環境を整え、必要であれば社内の複数の部署から情報を集める仕組みをつくることが欠かせません。

    写真や素材のクオリティにも気を配る

    サイトの印象を決めるのは文章だけではありません。掲載する写真、アイコン、イラストなどのクオリティも訪問者への信頼につながります。内製化の場合、スマホで撮影した写真をそのまま掲載するケースがありますが、照明や画質が悪いとサイト全体の印象が安っぽくなることがあります。撮影が難しい場合はプロカメラマンに依頼したり、必要に応じて素材サイトを活用したりするなど、品質を落とさない工夫が必要です。また、写真の比率や方向がバラバラだと見た目が乱れます。内製化だからこそ、細部の整え方に時間をかけることで、外部制作に負けないクオリティを実現できます。

    CMSやツールの正確な理解が必要

    WordPressなどのCMSを使って内製化する場合、基本操作だけでなく、テーマ選び、プラグイン管理、バックアップ方法、セキュリティ対策といった部分まで理解しておく必要があります。特にプラグインは便利な反面、入れすぎると表示速度を落としたり、競合して不具合を起こしたりすることがあります。更新のタイミングによってはエラーが起こる可能性もあるため、運用ルールを決めておくことが不可欠です。必要最低限の機能で構築し、不要なものを増やしすぎないことが安定運用につながります。また、テスト環境を用意して更新や変更を試す習慣をつけておくと、本番サイトのリスクを避けられます。

    セキュリティ管理の重要性を理解する

    内製化では、サーバー、ドメイン、SSL、バックアップといった管理もすべて社内で行います。これらはトラブルが起きたときに事業に大きな影響を及ぼすため、知識不足のまま運用すると危険です。特にSSL証明書の更新忘れや、サーバー容量の逼迫、PHPバージョンの古さ、バックアップの欠如などは、表示トラブルやセキュリティリスクを生む原因になります。外部に任せている場合は自動管理されることも多いですが、内製化ではすべて担当者の責任になります。最低限の知識を身につけ、毎月の点検項目を用意して定期的に確認する体制が必要です。

    運用と更新が止まらない仕組みを作る

    ホームページは公開してからが本番です。しかし内製化では、公開後に更新が止まってしまうことがよくあります。理由は制作フェーズで力尽きてしまうことや、公開後の運用担当が決まっていないこと、業務が忙しく更新作業に手が回らないことなどが挙げられます。サイトを活用するためには、新しい情報を追加し、古い情報を更新し、アクセス解析を確認し、改善を続ける必要があります。運用担当者を明確にし、月ごとの更新計画を作り、一定のペースで運用できる環境を整えることが、内製化を成功へ導くポイントです。

    トラブル時の対応窓口を確保する

    内製化の大きな落とし穴は、何か問題が起きたときに「誰に相談したらいいかわからない」状態になってしまうことです。サイトが真っ白になった、メールが届かない、ウイルス警告が出た、サーバーにアクセスできないなど、予期せぬトラブルは突然発生します。こうした場合に備え、サーバー会社やドメイン会社のサポート窓口を把握しておくこと、必要に応じて信頼できる制作会社やフリーランスのパートナーを持っておくことは大切です。日頃は内製化でも、緊急時に専門家へ相談できる体制をつくっておくことで、安心して運用できます。

    まとめ

    ホームページ制作を内製化することには多くのメリットがありますが、同時に「長期的に運用し続けられる体制」が求められます。目的の整理、担当者のスキルバランス、制作工程の把握、デザインより情報設計を優先する姿勢、文章と写真のクオリティへのこだわり、CMSの理解、セキュリティ管理、運用計画、トラブル時の相談先など、どれも欠かせない要素です。内製化を成功させる企業は、これらを一つずつ丁寧に整え、自社の中にノウハウを蓄積していきます。外注か内製化かは企業によって最適解が異なりますが、どちらにしても大切なのは「公開して終わりではなく、継続して改善していく姿勢」です。内製化を選ぶのであれば、制作から運用までを見据えた長期的な視点を持ち、無理のない体制を築いていくことが成功の鍵になります。

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